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男の死


昨日の夕方、屁散人の所属する俳誌『季』の主宰から電話があった。

『季』編集長の脇祥一が死んだ、というのだ。

急なことで、何が何だか分からぬ。

昨日、句会へ向かう途中、電車の中で死んだという。

脳溢血だったのか、心臓まひだったのか、あるい他の原因だったのか何も分からない。

電車の中で死んだのか、病院に運ばれて死んだのか、それも分からない。

何も分からない・・・。

脇祥一は、屁散人より一つ年上である。

俳句だけの男であり、まだ58歳だ。

なのに、何をそんなに急いで・・・。

今は、何を書く言葉もない。


     何やってんだよーっ!


と思うのみだ。






     ホントに死んだのか?






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