ウェストサイズストーリー：お嫁においで～♪：SSブログ

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ウェストサイズストーリー [編集]

Gパンを買ったのだった。

貰ったことはあるけれど、買ったのは初めてのような気がする。

だいだいがズボン買うのが好きじゃない。

なんとなれば、試着室に入って試着しないといけない、っつのがイケナイ。

試着室で、なんではいてたズボンを脱がなくちゃならんのだ！

と思ってしまうのである。

ズボンを脱げば、しじぇんひつじぇん、パンテ姿になる。

びらびらのカーテン１枚向こうは、人が行き来してるのだ。

んなのに、なんでパンテ姿なのか。

え～？　恥ずかしくないのか、君はっ！

わんわん♪

ということで、屁散人、ひとりではとてもズボンを買いに行けない。

これは今に始まったことではなく、３０代のころ印刷屋に勤めていたときもそうで、同僚に一緒に行って選んでもらったのだ。

彼（トメさん）は、シャツから上着、そすてズボンまでコーディネートしてくれたのだった。

深い緑を中心にした３点で、とても気に入った。

全部で８，０００円だった。

３回払いで買った。

初めてのローン生活であった。

この時も、

　　　　　パンテ一枚こっきり試着地獄！

に耐えられず、ワンカップを何本か飲んでから丸井へ行った。

飲んでいたにもかかわらず、試着室に入ると汗びっしょりになった。

あれから四半世紀は経とうとしている。

んが、人間の中身（屁散人の中身）はまったく変わっておらず、やっぱ、ズボンを買いに行くのはイヤなのだった。

すかそ、もう冬物では暑くてしょうがないし、夏のズボンもよれよれになってしまったので、買わないわけには行かなくなった。

んで、Gパンならオールマイティ季節だろう、っつことで買うことにした。

もちりん、一人では無理である。

そこで、フーチンに、

「ね、ね、ね、一杯おごるからね、一緒に、ね、行ってくんねかね、なんつて、ｱﾊﾊ､ｱﾊﾊﾊﾊ～♪」

「んとだね。じぇ～ったいおごんだよね。何でもいいんだよね。ね？」

「あい、お皿でも、んこでも、な～んでもでございまそ」

ということで、若松町のさいか屋へ行ったが、

　　　　　あひゃ～、Gパンてこんなに高いの！

と、び～っくら。

１万何千っつ金額にのけぞった。

とても買える値段じゃない。

「ユニクロが安いよ」

とフーチンが言うので、行ってみた。

ほいだら、値段も手ごろなやつを見つけた。

ただ、ウェストのサイズが分からないので測ってもらうと、

「８３センチですから、８４センチか８２センチがいいと思いますよ」

んで８４センチをはいてみたら、ちとウェストがゆるい感じ。

８２センチのをはいたら、これがきついのなんのって。

「Gパンは伸びますから、細いやつでもダイジャブですよ」

スリムとかナントカいうやつで、脚にぴったりするやつだ。

カーテンを開けて、売り子のねーちゃんに見せたら、

「あらー、ステキじゃないですか～♪」

「んとけ？　屁散人、かっくいーけ？」

「そーですともぉ、ｵﾎﾎ♪」

というので即買った。

家に帰ってまたはいてみた。

このスリムちゃんは、なかなかはき辛い。

腰まで上げるのに一苦労だ。

おまけにホックをかけるのにまた一苦労。

すかそ、はき心地は悪くない。

スリムのGパンは初めてであるが、腿にフィットして、しゃきっとした感じがあるし、伸び縮みも思ったより楽だ。

　　　　　なんかエロっぽいかも～♪

ということで、京急川崎で降り、エロ光線を発しながら、実家へ帰るべく歩いていると、股のあたりが変な感じだ。

ただでさえモッコリなあすこが、スリムGパンに押さえつけられて、

　　　　　玉が痛・・・

くなった。

おまけに玉には袋がついてて、そこになぜか生えているものがすれて、

　　　　　痛・・・

いのだった。

実家に帰るのには歩いて３０分近くかかる。

家に着いた頃は、すっかり玉はつぶれ、生えていたものはすべて抜け落ちていたのだった。

これでやっと女になれたわ。

わ～ん♪

すかそなぁ、フィットするGパンてのは、意外に冷える。

身体に密着してるから、何となく温かいというイメージを持っていたが、膝は冷たくなるし、脚は冷えるし、身体には悪そうだ。

ぶかぶかの夏用のズボンの方がよっぽど温かだ。

空気の層が外の冷えから守ってくれるからだろう。