新日本屁行 鳥海2号
一晩中雨音がしていた。
んが、ヨガ開けると……夜が明けると、予報通り雨は止んだ。
そすて、鳥海山の融資が……勇姿が顕われた。
見よ、このカックイ~姿を。
ほして、時間が経つにつれ、晴れてきた。
見よ、この晴れ晴れしたお姿を!
雪渓が日に輝き、我々においでおいでをしているではないか。
このてっぺんに、今日、我ら3人は立つのである。
そすて、この頂上で山ガールとの激しい出会いがあり、恋しい恋が生れ、地獄の結婚に突入するのだ。
興奮しないわけにはいかない。
よだれを垂らさないわけにはいかない。
心配した昨夜のめまい的クラクラは、夕食のあと、屁屋に戻って焼酎を飲んだら、簡単に治ってしまった。
我ながら、単純な自分の体が頼もしく思う。
4時半起きもなんのその、体調は完璧。
いざ、出発!
の前に、朝ごはんだったぁ♪
5時に朝食。
前夜、珍辰が宿におむすびを3個頼んでおいてくれたので、それを屁散人が背負う。
少しでも荷物を重くして、屁散人を苦しめてやろうという、珍辰の陰毛であることは言うまでもない。
6時にタクシーが迎えに来てくれた。
宿から祓川(はらいがわ)登山口まで車で約30分。
いよいよ登山開始である。
んが、ちと気になることがある。
先程まで晴天だったのに、雲が出てきたのだ。
予報では曇りのち晴れだから、雨になることはないだろうけれど、頂上に立っても雲でな~んも見えなかったら、登った甲斐がない。
せっかく登るんだから、眼下に広がる日本海を眺めたいではないか。
まぁ、すかそ、そのうち晴れるだろう、ということで、6時半、
炎の出発!
おーーーーっ!
にこやかな表情で登山口に立つ3人。
屁散人のカッコウは、どー見ても山登りの姿ではないな。
野良仕事に出かけるみたいだ。
炎の出発にしては、3人とも気合不足だなぁ。
後ろの鳥海山は雲に隠れている。
ここを出発してすぐに祓川ヒュッテがあり、竜ヶ原湿原の木道が鳥海山に向かって伸びている。
なかなかに良い風景であります。
余裕のフェロ銀(左)と珍辰。
湿原を越えるとすぐに祓川神社があり、女運をお願いする。
ここからが急坂である。
岩場を登ってゆくので息が切れる。
10日ほど準備で歩いたとはいえ、リュックを背負っていたわけではないので、本番では時間が経つにつれ、足腰にその重量が響いてくる。
おむすび3個増量がそれに追い討ちをかける。
と……。
雨……。
時折、パラパラ~っと雨が通りすぎる。
「珍ちゃんよ、晴れるんじゃなかったの?」
「いや、まぁ、ね、アハハ、ま、山ではこーゆーことは、ごくごくフツーのことでありまして、ま、いずれ晴れるであろう、とかよーに判断するのでございます、アハハ♪」
すかそ、雨はだんだん激しさを増してきた。
6合目の賽の河原まで来たとき、リュックカバーを出して、リュックにかぶせる。
珍辰は傘も出した。
祓川登山口は、5合目だから、まだ1合しか登ってないのに、この先ダイジャブかいな。
おまけに、
寒い……
ここは標高1,354mなのに手の甲が凍るような寒さだ。
2,236頂上はいったいどんな寒さなんだろう。
賽の河原は、雪渓である。
滑らないように注意しながら、そろそろと登る。
雨の賽の河原を登る。
自分ひとりだけ傘をさしているのが珍辰。
雪渓を渡りきると、そこからまた急な登り。
7合目の御田(おだ)の雪渓に着いた時には、もう全身ずぶ濡れである。
寒い。
霧がうずまき、礫のような雨が降りつける。
この先、続けるか、引き返すか。
「行きましょう、せっかくここまで来たんだから」
とフェロ銀。
屁散人は、引き返したくてしょうがなかった。
雨よりも、体力的にもつかどーか心配だったのだ。
まだ7合目なのに、すでに脚に来ているし、最後が急登と聞いている。
だが、
「屁散人は、みんなが行くなら行ってもいいよん」
と一番いい加減な答えを出した。
傘をさした珍辰は、全く見えない頂上を仰いで、思案するフリをしている。
進むか退却か迷っているようだ。
この先は、珍辰の決断一つにかかっているのだ。
全員の命と陰茎がかかっているのだ。
どーする、珍辰!
くづつ
第9弾 昨日のお貯め(○○を買おう! 8月16日開始)
お投入=212円~♪
ご累計=1,369円~♪
■昨日のあんよの歩き(目標1時間以上!)
2時間20分
・屁見庵→ヴェルニー→汐入→若松町→若松トンネル→浦賀道→屁見庵
・屁見庵←→汐入←→大滝町
2013-08-29 10:54
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