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ニューイヤー・コンサート!


未明のうつらうつらの中、手足の先がポッポと温かい。

どーしてなんだろ、と思うけれど、思い当たる節はたった一つ。

ニューイヤー・コンサートである。

昨日、横浜みなとみらいホールに、ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団のニューイヤー・コンサートを聴きに行った。

指揮とヴァイオリンは、ヨハネス・ヴィルトナー。

新年初めてのコンサートだからとて大奮発、S席をゲット!

1階15列目の端の脚長席である。

だんだん集まってくる聴衆を見まわしたれば、平日である。

しかも、午後4時開演である。

フツーの勤め人が来られる時間帯ではない。

しじぇん、年齢層が高くなる。

新年のコンサートだとて、正しく着物着用のオバサンがいる反面、寝起きのまま来たんじゃないかと思われる、髪の毛ぐしゃぐしゃのオバサンがいる。

体を毛糸でぐるぐる巻きに、北極から出て来たとおぼしきバサマがいる。

はっきしいって、会場全体が、


     どよよ~~ん


と重い。

バサマがいれば、当然、ジサマもいる。

屁散人の目の前の席のジサマの頭が光っている。

なんだか、


     神奈川県大老人大会


に来てしまったような気分である。

新春の華やかさなんか、これっぽっちもないのだ。

若い女の子なんて、数えるほどであった。

開演に近づくにつれ、席が埋まって行く。

屁散人の隣の席は、地味なマフラーが置いてあった。

そーして、しばらくして席に着いたのが、20代の女の子!だった。


     ガチッ


ここで屁散人、固まってしまった。


     若い女の子=ど緊張


の図式にすっぽりはまってしまったのだった。

両手を両膝の上に置いたまんま、動けない。

たら~り、たらりと額から汗が垂れてくる。

かよーな緊張の中で、果たして音楽を聴いていることが出来るだろうか。

43名の管弦楽団員が入場し、あとから指揮者でありバイオリニストでもあるヨハネス・ヴィルトナーさんが入ってくる。

巨大なお腹をゆさゆさ揺らし日本語であいさつ。

まずは、「こうもり序曲」で第1部が始まった。

最初の数曲は、日本語を交えながら英語かなんかでしゃべるのだけれど、屁散人に英語は分からない。

笑っていいんだか、怒っていいんだか、それが分からない。

一部で笑い声が上がるから、一緒に少し笑ってみる。

大きなお腹ではあるけれど、ヴィルトナーさんの指揮はエネルギッシュで、メリハリがはっきりしており、かつナイーブであった。

楽団員は、ときどき笑顔を洩らし、なんともいい雰囲気である。

本領を発揮したのは、第2部であった。

「ジプシー男爵」入場行進曲を皮切りに、ポルカ「前進せよ」、ワルツ「わが人生は愛と喜び」など、次々に名曲繰り出してくる。

ま、どれも知らない曲だったけど♪

そーして「新ピチカート・ポルカ」のピチカートが良かった。

これも初めて聴く曲だけれど、CDやレコードでは絶対味わえない、ビミョな息遣いが聴こえてくる。

その他、んまく書けないから書かないけど、結構、お笑い楽団なのだった。

会場が大きな笑いに包まれる。

そーすっと、どよよ~~んとしていた空気が、次第にほぐれ、明るく、うきうきと力強さが増して来るのだった。

客席に紙鉄砲が打ちこまれ、打楽器奏者が客席に降りてきたりもした。

「美しき青きドナウ」の冒頭のバイオリンのピアニッシモは素晴らしかった。

あんな綺麗で繊細なトレモロは聴いたことがない。

このあと、数曲あり、日本のお正月の歌、


     と~し~の は~じめ~の~ めぇでーた~さよ~♪


が演奏されたとき、ふいをつかれて、じん、と来てしまった。

そしていよいよラスト。

ラストは、もちりん、


     ラディツキー行進曲!


である。

会場にも照明が灯り、全員で手拍子。

ここでも、なぜか、じん、と来てしまった。

楽団員は、会場を見ながらにこにこして演奏する。

我々は、指揮者のもと、その楽団員と一緒に音楽を創っているような気さえするのだった。

否、実際に創っていたのであろう。

演奏が終わってもしばらく拍手鳴り止まず。

楽団員が退場した後、またヴィルトナーさんだけ出てきて、


     芸♪


をしてみんなを楽しませてくれた。

聴衆は万雷の拍手である。

思えば・・・。

去年の8月の「はじめてのクラシック」から、10月の「スターバト・マーテル」、12月の「第九」と、武蔵野合唱団の追っかけ状態になっていた屁散人が、そのつながりからこのコンサートに導かれたといってもよい。

事実、このコンサートのことは、第九を聴きに行ったときにもらったパンフレットで知ったのである。

すかそねぇ、今回聴いてみて、屁散人一人ではなく、かあいー女の子と一緒に聴いていたなら、喜びも倍以上になったであろーな~。

と、激しく思ったコンサートでありました。



☆ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団は↓ね。

 http://www.proarte.co.jp/artists2007-20.html





[晴れ]今日のお干しさま

     ・椎茸 ←ご新規さま~♪  

     
[ビール]お体重セット(目標:朝の腹ペコ体重=64キロ 7月5日開始)

     昨夜の満腹体重=?キロ(当初70.8キロ比 -?キロ)

     朝の腹ペコ体重=69.2キロ(当初68.5キロ比 +0.7キロ)

 
[わーい(嬉しい顔)]第4弾 昨日のお貯め(『フィガロの結婚』を聴こう!目標25,000円 12月29日開始)

     お投入=30円~♪

     ご累計=4,879円~♪

 
ゴマちゃん階段・クリちゃん 009.JPG

去年1月26日の田浦梅林の梅。今年は、もっと咲いてるだろうなぁ。






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あおばばばぁちゃん

ヨハン・シュトラウスって新年っていう気分ですよね。今年もいい音楽生活が出来そうですね。
コンサートは観客の装いも雰囲気作りには大事ですね。屁丼はどんな格好だったのでしょうか?どよよ〜んに貢献してたのでは?
去年の秋ウィーンの楽友協会に行くチャンスがあったのですが、詳細は省くけど、空気を全く読まない夫のせいで、雰囲気を破壊する服装で行ってしまい音楽を楽しむどころではなかったのでした。

by あおばばばぁちゃん (2011-01-12 10:18) 

屁散人

→あおばばばぁちゃん

正直言ってあんまし期待はしてなかったのだけど、今は行って良かったと思ってます。
装いは、お察しの通り、どよよ~んに激しく貢献してきたよん。
だって無いんだもん、他に服が。
回りも似たようなもんだったから、お座敷で聴いてるようだったなぁ♪
ウィーンまで行きながら落ち着いて聴かれなかったとは残念。
向こうは向こうで服はきっちりしてるんでしょね。
それもまた聴き方の一つだよね。

by 屁散人 (2011-01-12 10:32) 

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