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虫を食べよう!


ウミネコザクラに花の蕾が付いた。

去年は1つしか咲かなかったけど、今年はちと期待できそうだ。

いくつかついてるからね、蕾。

ということで、行って来たのだった。

どこに?

はい、昆虫採集に。

ほ~、昆虫採集ね。

んだ。

して?

あい、食べました。

昆虫?

んだ。

採集場所は、東京の稲城市である。

京王線稲城駅に集合した若い10数人。

さっそくかあいー屁散人は、かあいー女の子に話しかけられた。


「初めてですか?」

「あい」

「わたし、2回目なんですけど」

「へぇ~、昆虫食べて平気なのけ?」

「はい、わたし、首長族の写真を撮りに行ったことあって、そこでコウモリなんか食べてましたから」


かあいーからといって決して侮ってはいけない。

集合した連中は、みな20~30代と若い。

もちりん女の子もいてそれなりに可愛い。

このなかで屁散人は、もっとも年齢が高い。

一人で平均年齢を高めているのだった。

小さな女の子を連れた夫婦もいる。

全員マイクロバスに乗り込み、「めぐみの里山」へ向かう。

バスの中で、30代の男がいう。


「ぼく、ゴキブリ飼ってますよ」

「うっ・・・」

「あれって、遊ぶんですね。羽を後ろに広げて」

「そ」

「面白いですよ、見てると」

「んで、何匹飼ってんの?」

「300匹くらいですかね」

「300匹!何に入れて?」

「衣装ケースですけど」

「ふた開けた時逃げなくね?」

「ふたにバター塗ってありますから」

「んなもん、飼ってどーすんの?」

「はい、時々食べてます」


若いからといって、決して侮ってはいけない。

実はこの企画は日本テレビが立てたのだった。

4月12日(月)pm7:00から始まる新番組「不可思議探偵団」の取材なのである。

めぐみの里山へ着いたわれわれは、早速スタッフから説明を受ける。

みんな散らばって、虫探し。

落葉をかき分け、朽木をバリバリ割いて、虫を探す。

すかそ里山は、まだ早春といった趣で、あんまし虫には出合わない。

結局、屁散人が捕まえたのは、ムカちゃん3匹、名前のわからない長い虫1匹。

他の人も、似たようなものだった。

昆虫料理研究家の内山昭一さんは、番組に出る若手芸人コンビを相手に、虫の説明をしている。

その芸人の大きな声が、遠くから聞こえて来る。

一通り採集が終わると、再びマイクロバスに乗り、調理場所である下北沢に向かう。

バスの中で弁当が配られる。


「ミミズはですね、アルコールで殺してから、頭と尻尾を切って、それから縦半分に割くんです。そして内臓を出して茹でると、美味しいですよ」

「あひひ・・・」


会場の「GENKI CLUB」前には、10人近い若い男女が到着を待ち構えていた。

こちらは、食事からの参加組である。

さっそくスタッフは料理にかかる。

食材は、内山さんが持ってきたもので、


     タイワンツチイナゴ

     ミールワーム

     こおろぎ

     サクラケムシ

     蟻の子

     油蟬

     蝉の幼虫

     カマキリの幼虫

     スズメバチの幼虫 等々


そして、われわれが採集した、ムカデ、ナメクジ、蜘蛛などなど。

料理がつぎつぎ出来上がる。

みんな食べたそうにのぞきこむのだが、そこはほれ、番組優先なので、指をくわえて待っているしかない。

若手芸人が、昆虫料理に挑戦という形で番組撮影は続けられて行く。


「みなさん、楽しそうに食べてください」


という番組スタッフの声がかかると、一斉に虫に手が伸びる。

楽しそうもクソもあるかっ!

あっという間に皿が空になる。

屁散人が食べたのは、タイワンツチイナゴの素揚げ。

これはちとほろ苦い感じ。

こおろぎの素揚げ。

これは少し匂いがあるが、何と言っていいのか分からない。

サクラケムシの桜餅。

プチっとした感触あり。

ただ、あんこの味が濃いので、ケムシそのものの味は分からず。

なんかの幼虫の唐揚げ。

味は良く分からず。

この他、幼虫の軍艦巻きとかがあったけれど、それらは番組で使うようで、屁散人の口には入らなかった。

今日採集したものも食べられず、残念だった。

屁散人は、ムカちゃんが食べたかったのだ。

屁見庵には、夏になるとムカちゃんが出て来るし、これを食べることが出来れば、大いに嬉しいではないか。

ダンゴ虫やワラジムシは、料理のトッピングとして使えるとも聞いた。

蟬なんか、外へ出ればいくらでもいるし、屁見は食材の宝庫といってもいいのである。


「うちにはムカちゃんが出るんですよね」

「ほ~、羨ましい♪」


と内山さん。

ムカちゃんは、美味しいですよ、という。

小さな女の子は、まったくもの怖じする様子はなく、虫の素揚げを溶かしたチョコレートに突っ込んで食べている。


     虫のチョコフォンディユ


である。

手がチョコレートでべちょべちょになっているにもかかわらず、食べるのをやめようとしない。

なかなかに逞しい。

内山さんによれば、たとえばアベックで昆虫料理試食会に参加するとすると、女の方が決断が早いそうである。

男は、どちらかというと、愚図愚図して手を伸ばそうとしない。

この辺の感じ、良く分かるなぁ。


「わたし、ナメクジの小さいのは食べたことあるけど、あ~、大きいの食べたいなぁ~」


あひひ、たまらんのう。

すかそ、前々から参加したかったものに行けて良かった。

どういうわけか、みんな気さくである。

こんなに若い人たちと話したのも久しぶりのことだった。

食べ物については、人は保守的だという。

食べ慣れている範囲を越えるのは、なかなかに難しいことである。

一人で、越えるのはなおさらである。

んが、こーして、みんなでわいわいやってると、しじぇんに食べることが出来る。

あとは、慣れの問題だろう。

慣れてしまえばこっちのものさ。

食材が、向こうから屁見庵にやって来るのだから、こんなにありがたいことはない。

屁見庵に帰って風呂場に行ったら、早速、ゴキちゃんが2匹出て来てくれた。

割りばしで捕まえ、これを沸騰した油に放り込む。

いひひ、んまそ~♪

なんつことにはならず、シャワーで排水口に落ちてもらいました。

さすがにゴキちゃんは食べられぬ。

すかそ、だんだん夏が楽しみになってきたぜぃ。

いひひ♪



☆内山昭一さんのブログ「楽しい昆虫料理」は↓ね。

    http://musikui.exblog.jp/




[がく~(落胆した顔)]昨日のお貯め(目標金額:69,800円! TEACのオーディオを買うのだ!)

  ・投入~♪=0円~♪ ←また忘れた。

  ・あと~♪=38,972円な~りぃ~♪


昆虫料理 016.JPG

屁散人が捕まえたムカちゃん。このあとムカちゃん2頭、何とか虫1頭。

昆虫料理 037.JPG

タイワンツチイナゴの素揚げ。

昆虫料理 039.JPG

サクラケムシの桜餅。ぷちっとした感触。






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